外部から会社を知るための情報として、年に一度発行の「決算報告書」が挙げられます。直近1年間の売上や経費一覧、会社が抱える資産や負債、資本状況など数値に換算できるものは決算報告書を読み込むことで理解することができます。 ただしこれは会社の「一面的」な情報です。どうして主要顧客がその会社の商品やサービスを愛用するのか。数字で表せない/説明が難しいことが、特に中小企業間の取引では多いように感じます。 例えば経営者のリーダーシップ。納期や工程が難しい場合も、彼に頼めば「何とかしてくれる」。業界の慣習に精通していて、事前に要所を押さえることがうまい。営業担当者のちょっとした心配りや愛くるしい笑顔。チームでの動きに統制が取れており、業務にむらがなく期限を守ったうえで品質が高い。こうしたことは、決定的にその会社の本質的な価値となりますが、決算書を見ていても気付くことはできません。 朝礼に参加するだけで、その会社の様子が生き生きと分かります。経営者の語り掛けに耳を傾けているか、今日のタスクを発表する中でチームとして協力しようとする雰囲気があるか、なにより朝礼が「いい空気感」の中で行われているかどうか。こうしたことが会社の理念や伝統に基づくものであれば、従業員が離散する可能性は低く、会社のいいパフォーマンスが長く続くはずです。 このような定性的な要素は、社内にいるとなかなか気づくことができません。客観的な視点が入ることで、会社の強みや弱みが「見える化」されていきます。この「見える化」の作業こそが、私どもが提供している6か月のコンサルティングの後に上程する「経営メッセージブック」なのです。じっくりと経営者の話に耳を傾けながら、その会社にしかない「本質的価値」を明らかにしていきます。